ことばで探す › 衆議院 第198回
年金財政検証に関する質問主意書
衆議院 第198回 第287号お答えすることは困難 ×1趣旨が明らかではない ×2仮定の質問 ×1
質問本文
年金財政検証における、いわゆるモデル世帯は「四十年間会社に勤め、ボーナス込みの手取り平均月額が三十四万八千円だった夫と、四十年間専業主婦だった妻」であり、夫が厚生年金、妻が基礎年金としている。
将来の年金受け取り額について、所得代替率五割を確保できるのか検証すべく質問する。
一 モデル世帯に該当する世帯の数を伺う。
二 令和元年六月三日に公表された金融審議会ワーキンググループの報告書について、麻生金融担当大臣は「平均値を出すのは無理がある」として報告書を「不適切」としている。一方、厚生労働省の担当者もワーキンググループで説明した当事者でありながら、報告書を同様に「不適切」としているが、「平均値」という点でいえば、このモデル世帯によって機械的に算出される将来の年金受給額も同様ということになるが、見解を伺う。
三 前回の財政検証は平成二十六年六月三日に公表されているが、モデル世帯に基づく財政検証でも、将来的には所得代替率が厚生年金で約二割、国民年金では約三割下がるという結果が出ており、予測時期までの間、給付水準は下がっていくことになる。
これに関連し、本年五月二十二日のワーキンググループの報告書原案には、公的年金の給付水準について「今までと同等と期待することは難しい」という記述があったが、公表された報告書では削除されている。
財政検証に照らせば、報告書案の当該記述は間違っていないと考えるが、見解を伺う。
四 財政検証の公表時期について、政府は試算の前提が複雑で計算に時間がかかっていることなどを理由としているが、いずれにしても、来年の通常国会に年金制度改正の関連法案が提出される予定であるところ、年内に作業を急ぐ必要性が高い。しかし、その土台である財政検証の公表が遅れていけば、改正にも影響が生じてくると考えるが見解を伺う。
右質問する。
政府答弁書
一について
御指摘の「いわゆるモデル世帯は「四十年間会社に勤め、ボーナス込みの手取り平均月額が三十四万八千円だった夫と、四十年間専業主婦だった妻」であり、夫が厚生年金、妻が基礎年金としている」の意味するところが必ずしも明らかではないが、国民年金及び厚生年金保険の給付については、国民年金法等の一部を改正する法律(平成十六年法律第百四号)附則第二条第一項第一号に掲げる額と同項第二号に掲げる額とを合算して得た額(以下「所得代替率の算定に用いる年金額」という。)の同項第三号に掲げる額に対する比率(以下「所得代替率」という。)が、それらの給付水準を示す指標の役割を果たしているところであるが、これは実在する特定の世帯に係るものを想定して算定しているものではないため、所得代替率の算定に用いる世帯の数をお答えすることは困難である。
二について
御指摘の「モデル世帯によって機械的に算出される将来の年金受給額も同様」の意味するところが必ずしも明らかではないが、高齢期の生活は多様であってそれぞれの方々が望ましいと考える生活水準や働き方の希望、収入、資産の状況も様々である中、御指摘の「報告書」については、総務省の家計調査年報(家計収支編)平成二十九年(二千十七年)における高齢夫婦無職世帯の実収入の月平均額と実支出の月平均額との差に基づき、あたかも、公的年金中心の生活では、生活費が月五万円足りず、老後三十年では二千万円足りないかのように述べられており、世間に著しい誤解や不安を与え、これまでの政府の政策スタンスとも異なるため、不適切としているところであるのに対し、所得代替率の算定に用いる年金額については、一についてで述べたとおりであり、不適切とは考えていない。
三について
御指摘の「報告書原案」における「記述」は、年金の給付水準についての「期待」について言及した客観的とは言えない記述であったことから、事務局である金融庁において、報告書全体について見直しを行った結果、取りまとめられた報告書には当該「記述」は記載されていない。
四について
お尋ねについては、仮定の質問であるため、お答えすることは差し控えたい。なお、国民年金法(昭和三十四年法律第百四十一号)第四条の三第一項及び厚生年金保険法(昭和二十九年法律第百十五号)第二条の四第一項の規定により、政府は少なくとも五年ごとに国民年金事業及び厚生年金保険事業の財政の現況及び見通し(以下「財政検証」という。)を作成しなければならないとされており、財政検証については、現在その作成の作業をしているところであるが、政府としては、制度改正の議論に資する財政検証を行うことは重要と考えており、必要な検証作業が終わり次第、公表することを予定している。
この答弁書に出てくる定型句
お答えすることは困難 ×1趣旨が明らかではない ×2仮定の質問 ×1
語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。
似た質問主意書
件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。