Kurage 質問主意書アシスト

ことばで探す › 衆議院 第202回

ドコモ口座やPayPay等の電子決済サービスを使っての不正出金被害に関する質問主意書

衆議院 第202回 第19号お答えすることは困難 ×1検討してまいりたい ×1

提出者
立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム
提出日
2020年9月16日
内閣転送 2020年9月18日
答弁書受領日
2020年10月2日
提出から16日
答弁の項目数
4
質問 1,673字/答弁 868字

質問本文

電子決済サービスや金融とITの融合など、社会のデジタル化が急速に進む中、そのような新しいサービスを利用していない、あるいは利用したくない国民が、知らないうちに自分の銀行口座から預金を盗まれる被害が連日次々とあきらかになっており、いまだ被害の全容はあきらかになっていない。これはゆうちょ銀行など全国の銀行口座から、電気通信事業者である株式会社NTTドコモ(以下、「ドコモ」という。)の「ドコモ口座」等の電子決済サービスを使って不正に預金が引き出されているもので、金融庁の銀行及び資金移動事業者に対する監督責任と、総務省の電気通信事業者に対する監督責任の双方が問われると考える立場から、以下質問する。

一 電子決済サービスは個人情報の漏洩や不正利用などの懸念があるので利用しない国民、あるいはそのようなデジタル化についていけない高齢者などの国民が、このようなデジタル化を悪用した犯罪のターゲットになっている点で、私は今回の事件を非常に深刻にとらえているが、政府の見解をあきらかにされたい。

二 報道が取り上げて問題が大きくなる前まで、銀行側は「ドコモに聞いてくれ」、ドコモ側は「銀行が本人確認すべき」などと責任を押し付けあっていたことで、被害実態の把握に時間がかかり、被害が拡大してしまったのではないか。そのような実態について政府の承知しているところをあきらかにされたい。

三 金融庁と総務省は、それぞれに法制度の抜け穴を見落とし、かつ問題発覚後の対応に十分な連携を取らず、後手後手に回ったことも、被害実態の把握に時間がかかり、被害が拡大した原因ではないかと考えるが、政府の見解をあきらかにされたい。「デジタル庁」という新組織を作ってマイナンバーの普及等を図る前に、関係省庁が連携して既存の法制度の抜け穴を徹底的に洗い出すべきではないか。

四 被害にあった銀行は、ドコモと連携し、全額補償を行う方針としているが、最終的には今回の一連の被害の補償は、誰が負担すべきと政府は考えるか。

五 総務省によれば、今回不正出金の道具に使われたのは、「ドコモ口座」の中でも、ドコモの携帯電話を持っていない者の「ドコモ口座」であって、新規顧客開拓を目的としており、電気通信事業法になんら抵触するものではないとのことであるが、このように犯罪に利用された以上、他の資金移動業における再発防止の観点から、昨年九月から始まった「ドコモ口座」をメールアドレスの確認だけで誰でも開設できる類の新規顧客開拓サービスは、電気通信事業法上の違法とし、必ずいわゆる犯罪収益移転防止法第四条第一項に基づく原則的な本人確認が必要となるよう、法令改正を検討するべきではないか。

六 金融庁によれば、いわゆる資金決済法第三十七条に基づく資金移動業においては、原則としての犯罪収益移転防止法第四条第一項に基づく本人確認に加え、犯罪収益移転防止法施行規則第十三条第一号に基づく特例としての「銀行依拠」による本人確認が認められているとのことだが、

�@ この特例を資金移動業に認めたのはいつからか。

�A この特例が今回の犯罪の温床となっているのではないか。

�B ただちに資金移動業においては、犯罪収益移転防止法第四条第一項に基づく本人確認を必須とする法令改正を行うべきではないか。

七 報道によれば、顧客に被害が確認された地銀など十二行は、銀行口座と「ドコモ口座」やメルペイ、楽天Edyなど外部の電子決済サービスをつなぐ際に、「Web口座振替受付サービス」というセキュリティの弱い方法で口座接続をしているが、銀行口座と外部サービスを接続する際には、今回被害の出ていないみずほ銀行などが行っているような、「ワンタイムパスワード」などの二要素認証か物理的な通帳記帳を必須とするよう法令改正を検討するべきではないか。またそのような対応を銀行に求めるにあたっては、体力のない地銀でも可能となるよう、二要素認証の導入コストを外部の電子決済サービス事業者側が負担するしくみとするべきではないか。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

政府としては、預金者の保護や決済サービスの信頼確保の観点から、御指摘の「今回の事件」(以下「本件」という。)に関して不正出金が発生した銀行と資金移動業者(以下「関連事業者」という。)が連携し、被害の補償に向けて真摯に対応すること、被害拡大及び再発の防止のための適切な措置を講ずることがまずは重要であると考えている。

二及び三について

本件の被害については、現在、関連事業者に対し、確認と発生原因の分析を求めているところであり、現時点において、お尋ねについてお答えすることは困難である。

なお、同時に、関連事業者に対し、被害拡大及び再発の防止のための適切な措置を早急に講ずること並びに本件について相談を受けた場合には相談者の不安を解消するべく真摯な姿勢で迅速かつ丁寧に対応することを要請しているところである。

四について

御指摘のとおり、株式会社NTTドコモと被害が発生した銀行は連携し、被害者に被害の全額を補償する方針であると承知している。なお、その負担の在り方については、個別事案の内容や関連事業者間の契約の内容によって異なるものと考えている。

いずれにせよ、関連事業者が連携し、被害の補償に向けて真摯に対応するよう、適切に指導してまいりたい。

五並びに六の�A及び�B並びに七について

現在、関連事業者において、発生原因の分析等に取り組んでいるところであり、その分析結果等を踏まえ、今後とも、関係省庁が連携して必要な対応について検討してまいりたい。

六の�@について

平成二十二年四月一日の資金決済に関する法律(平成二十一年法律第五十九号)の施行により、資金移動業者が資金移動業を営むことができることとなった。また、資金移動業者の為替取引については、同日付けの犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則(平成二十年内閣府・総務省・法務省・財務省・厚生労働省・農林水産省・経済産業省・国土交通省令第一号)の改正により、同令第三条第一項第一号チ(現在の第十三条第一項第一号)に定める確認の方法の対象となる取引に追加された。

衆議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

お答えすることは困難 ×1検討してまいりたい ×1

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

似た質問主意書

件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。

提出 2003年11月27日 島聡(民主党・無所属クラブ) 答弁 2003年12月16日
提出 2019年12月4日 櫻井 周(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 答弁 2019年12月17日
衆議院 第200回 第154号お答えすることは困難 ×1
提出 2013年11月20日 照屋 寛徳(社会民主党・市民連合) 答弁 2013年11月29日
衆議院 第185回 第75号お答えすることは困難 ×1

この論点で次の質問を書くなら

アシストで並べる