Kurage 質問主意書アシスト

ことばで探す › 衆議院 第82回

地方交付税に関する質問主意書

衆議院 第82回 第15号

提出者
衆議院
提出日
1977年11月17日
内閣転送 1977年11月19日
答弁書受領日
1977年11月25日
提出から8日
答弁の項目数
3
質問 1,331字/答弁 696字

質問本文

衆議院議長 保利 茂 殿

地方交付税に関する質問主意書

地方財政は、昭和五十年以来、不況・インフレの深刻化するなかで、戦後かつてない構造的危機に見舞われております。これは、高度成長下で増大の一途をたどつてきた自治体の財政需要を満たすに足る十分な財源が保障されていない現行税財政制度にあると考えられますが、地方交付税における著しい総額の不足を地方債によつて補てんする政府の地方財政対策が、この構造的危機をさらに深めていることを指摘せざるを得ません。よつて次の事項について質問します。

一 地方交付税法第六条の三第二項においては、「毎年度分として交付すべき普通交付税の総額が引き続き第十条第二項本文の規定によつて各地方団体について算定した額の合算額と著しく異なることとなつた場合においては、地方財政若しくは地方行政に係る制度の改正又は第六条第一項に定める率の変更を行うものとする。」と規定されています。この規定による「引き続き」とは二年連続し、かつ三年目も不足することが見込まれること、また「著しく」とは、総額の一割以上であることと解されていることは申し上げるまでもありません。従つて、昭和五十年度一兆一、〇〇五億円、昭和五十一年度一兆三、七〇〇億円とそれぞれ補てんあるいは増額措置が講じられ、昭和五十二年度においては、地方財政財源不足額が二兆七〇〇億円と確定された以上、地方交付税率の引き上げ若しくは地方行財政制度の改正は、政府に課せられた責任であります。

しかるに政府は、本年度地方交付税率の引き上げを図ることなく、交付税特別会計に対する資金運用部からの貸付額九、四〇〇億円のうち四、二二五億円の元本償還額に相当する金額を臨時地方特例交付金として一般会計から交付税特別会計に繰り入れることを法定化したことをもつて、地方財政制度の改正を行つたとしております。このような措置は、明らかに地方交付税法第六条の三第二項違反と言わざるを得ません。すなわち、右の償還措置の法定化は、あくまでも臨時的措置であり、地方財政制度の改正とは絶対に言えないことであり、現に、昭和五十二年度予算編成において自治省は、五%の交付税率の引き上げを要求していたことからも、このことは明らかであります。政府の見解を明らかにして頂きたい。

二 昭和五十三年度において、交付税特別会計は、昭和五十年度の借入額の初年度償還分として八五〇億円減額されることとなつておりますが、前述の主意により、大蔵・自治両省の申し合せに基づき、この償還については、国の一般会計で行うこととし、地方財政の負担とすべきではないと考えるが、政府の見解を明らかにして頂きたい。

三 公共事業の自治体負担分など本来、基準財政需要額に算入し、従つて地方交付税で措置すべきものであるが、政府は、これを地方債に振り替えている。こうしたやり方は、地方交付税の根本趣旨を逸脱するものであり、同時に将来、地方財政の負担を著しく増大させ、その負担能力をはるかに超えるものとなることは明らかです。今後、交付税で措置すべきものは法に則つて措置し、いたずらに地方債の増発を行うべきではないと考えるが、政府の見解を明らかにして頂きたい。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

昭和五十二年度の地方財政の状況は、地方交付税法第六条の三第二項に該当する事態であると考える。同項の規定によれぼ、このような事態に立ち至つたときは地方交付税率の変更を行うか又は地方行財政制度の改正を行うものとされている。昭和五十二年度においては、現下の経済情勢その他諸般の情勢にかんがみ、国と地方との間の財源配分の恒久的変更としての地方交付税率の変更を行わず、地方交付税の総額について特例措置を講ずるとともに昭和五十五年度以降八年間で総額四千二百二十五億円に上る臨時地方特例交付金を一般会計から交付税及び譲与税配付金特別会計に繰り入れる旨を法定化する制度改正を行つたところであり、昭和五十二年度の地方財政対策が地方交付税法に違反するものとは考えない。

二について

御指摘の交付税及び譲与税配付金特別会計の借入金の償還問題を含め、国・地方各々の財政状況を勘案しつつ来年度の地方財政対策を検討し、地方財政の運営に支障が生ずることのないように対処してまいりたい。

三について

現在、地方債を大幅に増発しているのは、現下の国・地方を通ずる財政状況にかんがみ、地方財源不足に対処するために臨時的応急的な措置として行つているものであつて、現下の財政状況を勘案すればやむを得ないものと考える。

しかし、このような地方債の大幅な増発をいつまでも続けて行くことは好ましくないので、今後とも地方財政の健全化、正常化に努めてまいりたい。

なお、地方債のうち地方財源の不足に対処するために増発されたものについては、後年度地方交付税の算定を通じ所要の財源措置を講ずることとしているところである。

右答弁する。

衆議院の原文

似た質問主意書

件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。

提出 1976年5月21日 林百郎 答弁 1976年5月28日
衆議院 第77回 第32号
提出 1951年11月6日 浦口鉄男 答弁 1951年11月16日
衆議院 第12回 第2号
提出 2022年5月19日 浜田 聡 答弁 2022年5月31日
参議院 第208回 第50号趣旨が明らかではない ×5
提出 2010年4月13日 山口 俊一(自由民主党・改革クラブ) 答弁 2010年4月23日
衆議院 第174回 第381号検討してまいりたい ×1
提出 2023年12月7日 城井 崇(立憲民主党・無所属) 答弁 2023年12月19日
衆議院 第212回 第110号趣旨が明らかではない ×1

件名の語が重なる質問主意書

提出 2025年6月17日 水沼 秀幸(立憲民主党・無所属) 答弁 2025年6月27日
提出 2025年6月17日 吉田 はるみ(立憲民主党・無所属) 答弁 2025年6月27日
衆議院 第217回 第313号趣旨が明らかではない ×2

この論点で次の質問を書くなら

アシストで並べる