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東京湾岸道路の建設に伴う環境への影響に関する再質問主意書

衆議院 第87回 第41号検討してまいりたい ×1

提出者
衆議院
提出日
1979年6月13日
内閣転送 1979年6月14日
答弁書受領日
1979年7月20日
提出から37日
答弁の項目数
3
質問 1,444字/答弁 942字

質問本文

衆議院議長 ※(注)尾弘吉 殿

東京湾岸道路の建設に伴う環境への影響に関する再質問主意書

昨十二日内閣衆質八七第二九号をもつて答弁を受領したが、更に次のとおり質問をする。

一イ 説明会を開いたと回答しているが、説明会を要求しても実施しなかつた千葉市真砂五丁目町内会・真砂第一町内会がある。又、サンハイツマンション・稲毛海岸住宅地区・海浜ビレッジ等のまつたく実施しなかつた自治会がある。これに対してどのようにするのか、要求があれば話し合うのか、回答願いたい。なお、環境汚染予測については住民への説明は、大気に関しては説明会資料の二十八〜三十三ページの六ページであり、騒音に関しては十一、十三、十四ページの三ページのみで、とてもアセスメントとは言えない貧弱なものである。

もつと詳しい報告書を住民に説明する意思があるか、又、計算の委託先、計算を実施するに当たり相談した先生の名前を明らかにされたい。

ロ 環境予測手法について、その差異を明らかにされたい旨の質問に答えていないので再度質問する。

ハ 回答が質問の内容と異なるので、再度確認する。この回答から真砂・検見川・稲毛・宮野木・幕張・谷津・若松地区は環境測定の実測値と環境汚染予測の計算値の照合を行つているのか、いないのか明らかにされたい。又、すべての工場・ビル・一般家庭等を含んだものを計算に入れないで環境汚染予測をやつていると判断できるかどうか。更に環境基準に適合するかどうかについても適切な判断をしていないとすれば、その根拠を明らかにすべきである。

ニ 建設省は、真砂・検見川・稲毛・宮野木地区について県の環境保護の施策である公害防止計画に適合させる意思はないのか。

二イ なぜ疫学調査を行う考えはないのか。その理由を明らかにされたい。四日市・水島地域のような公害病を今後ださないためにも沿線住民は調査を望んでいる。要求があれば調査を行う意思はあるか、明らかにされたい。

ロ 静安は十分に保つていると言つているが、その数値を明らかにされたい。又、交通事故防止については具体的にどのように配慮しているか明らかにされたい。

ハ オキシダントについての具体的な解明を行い、湾岸道路の影響がないと判断してから計画を決め、工事すべきであると思うがどうか。又、一番大切な社会問題となつている光化学オキシダントの生成影響の調査を行うべきと住民は訴えているが、住民の意思を尊重するつもりはないのか明らかにされたい。

ニ NO2について確保されるよう努めてまいりたい、とは守る強い意思があるかないか明らかにされたい。現状のNO2の環境濃度が検見川・若松・宮野木地区で環境基準の上限値の旧平均値〇・〇六ppmと非超過確率での九八%値は年平均値で〇・〇二三ppmを超えているが、これをどのようにして下げ、更にここに現状の三倍以上の交通量の日本一の大幹線道路を作つても環境基準内に入る浄化方法を明らかにされたい。幕張地区の開発に対するリサーブ(余裕)は騒音でどの程度(ホーン若しくはA特性デシベル)、NO2ほどの程度(ppm)であるのか回答願いたい。SO2についても、今年度東京・千葉・神奈川で環境基準を超えているが、これについてのリサーブ(余裕)はいくらか明らかにされたい。

三 理解が得られないため住民約一万名近く(日本一多数)が公害審査会に調停申請しているが、十分誠意をもつて工事着工前に合意を得る意思があるのかどうか明らかにされたい。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

イ 環境予測及び対策の内容は、沿道住民に対して説明会等を通じて十分明らかにしたと考えているが、今後とも理解が得られるよう努めてまいりたい。

沿道住民に説明した環境予測及び対策の説明資料は、建設省及び日本道路公団が十分な内容のものと考えて作成したものである。

ロ 御質問の「環境庁で開発している計算モデル」とはどのようなモデルであるか不明であるが、環境予測手法は、現時点において得られている科学的知見に基づき客観的な予測ができるものであればよいと考えている。

ハ 環境予測に当たつては、実測値との照合によつて得られたモデル式を用いているので、建設省においては、当地区についても適用し得るものと考えている。

なお、二酸化窒素についての環境予測は、自動車以外の工場・ビル等による影響の程度を現況と同程度として行つている。

ニ 東京湾岸道路の建設に当たつては、公害防止計画との整合を図る考えである。

二について

イ 環境予測では、環境保全対策を講ずることにより、当該地域の道路に起因する環境上の影響はおおむね改善されるという結果となつているので、現時点で疫学的調査を行う考えはない。

ロ 遮音壁又は遮音築堤の設置等の必要な環境保全対策を講ずることにより、当該道路の沿道における保育園等に通常必要な静安は十分に保てるものと考えている。

また、交通事故防止については、歩道の整備、立体横断施設の設置等の対策を講ずることとしている。

ハ 光化学オキシダントについては、発生機構に係る調査研究を進めるとともに、地域全体の発生源について所要の対策を講じてまいりたい。

ニ 二酸化窒素については、個別発生源に対する排出規制のほか、各種の施策を総合的かつ有効適切に講ずることにより、環境基準が確保されるよう努めてまいりたい。

なお、幕張地区に係る環境予測は、遮音壁の設置又は遮音築堤の設置等により、生活環境を保全できるという結果になつている。

また、二酸化硫黄については、大気中の濃度の推移を見極めながら、全体的な硫黄酸化物対策との整合を図りつつ所要の措置を検討してまいりたい。

三について

東京湾岸道路の建設に当たつては、今後とも沿道住民の理解が得られるよう努力してまいりたい。

右答弁する。

衆議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

検討してまいりたい ×1

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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