ことばで探す › 参議院 第216回
理科教育における理科の総合科目導入に関する質問主意書
参議院 第216回 第63号
質問本文
平成三十年三月三十日に文部科学省が行った学校教育法施行規則の一部改正と高等学校学習指導要領の改訂の中で、地理歴史科の科目構成を見直し、共通必履修科目としての「歴史総合」と「地理総合」を設置し、選択履修科目として「日本史探求」、「世界史探求」及び「地理探求」が設置された。
地球温暖化等の社会問題や近年の科学技術の大幅な進歩を踏まえて、理科教育に関しても見直しが必要である。その上で理科に関しても同様に共通必履修科目として「理科総合」を導入すべきと考えるが、なぜ実施されないのか。地理歴史科では総合科目を導入したが、理科では導入しない合理的な理由を示されたい。
また、政府として子どもたちの理科離れが進んでしまった原因をどのように捉え、科学技術立国として今後どのように理科教育に取り組むかについて、ビジョン及び具体的な方策を示されたい。
右質問する。
政府答弁書
前段のお尋ねについては、令和六年十二月十九日の参議院文教科学委員会において、政府参考人が「科目を総合化・・・するということに関しては、高校生の多様な学習ニーズへの対応、学校裁量の拡大、あるいは教師の確保、・・・いわゆるカリキュラムオーバーロード的な観点、これも含めまして、四領域の基礎が十分理解できるように高校生全員に行うことは難しいという結論に至った」と答弁したとおりである。
後段のお尋ねについては、例えば、平成二十年一月十七日に中央教育審議会において取りまとめられた「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について(答申)」において、「理科・・・が大切だという意識が高くない」、「過去に比べて、理科の学習の基盤となる自然体験、生活体験が乏しくなってきている状況が見られる。」などとされている。これを踏まえて、政府としては、学習指導要領の改訂を行ってきており、例えば、高等学校学習指導要領(平成三十年文部科学省告示第六十八号)において「自然の事物・現象に関わり、理科の見方・考え方を働かせ、見通しをもって観察、実験を行うことなどを通して、自然の事物・現象を科学的に探究するために必要な資質・能力を・・・育成することを目指す。」としており、引き続き、理科教育の充実を図ってまいりたい。