Kurage 質問主意書アシスト

ことばで探す › 参議院 第3回

引揚同胞対策に関する質問主意書

参議院 第3回 第4号検討してまいりたい ×1

提出者
参議院
提出日
1948年10月22日
内閣転送 1948年11月8日
答弁書受領日
1948年11月13日
提出から22日
答弁の項目数
0
質問 1,323字/答弁 1,030字

質問本文

引揚同胞対策の基本方針と実施目標は第二回国会において可決されたる引揚同胞対策に関する決議によつて明らかなところである。引揚同胞問題は、戦後処理問題の最も重要なるものであつて、この問題の処理は、国土計画の観点より人口問題として解決せられねばならない。

しかるにこの問題は歴代内閣によつて極めて消極的に取扱われていたことは極めて遺憾なることであつた。引揚同胞は今日まで経済的には甚だしい差別不平等な待遇を受けて来たことは否定出来ない。かかる差別不平等待遇が国民の特定部分にのみ押しつけられていることは社会道義からして看過出来ないところである。従つて引揚同胞対策を積極化し、その待遇上の不平等と差別扱いを是正することは、引揚同胞を更生せしめ、正常なる国民生活に復帰せしめる所以であると共に、正しい者の報いられる道義日本再建の根本である。

右に述べたところを政府は肯定せられるかどうか。所信を承りたい。

更に以上の基本的見解にもとづき次の諸点について政府の所信を明らかにされたい。

一、引揚同胞対策審議会をして国会の要望する如き成果を挙げさせる必要があることはいうまでもないが、これがために相当程度の経費を必要とする。現在までわれわれの知るところでは殆んどお茶を濁す程度ではないかと思う。新内閣は一大決断を以てこの審議会の経費を準備し国会の期待にそむかないようにされたい。

二、本春以来の引揚同胞に対して少くとも所得税地方住民税等各種税金を一ケ年間免除すべき方針を国会は明らかにしたが、今日までの実情は殆んど実施されていない。政府は直ちに行政の末端まで、この方針が徹底し且つ実施せらるる様に善処されたい。

三、引揚同胞の更生対策は国のために又引揚同胞自身のために最も緊要な点である。昭和二十一年十二月当時内閣総理大臣たりし現総理大臣吉田茂氏が引揚同胞更生対策として一五〇億円の融資をする方策を実施せんとしたことは全く機宜に適したことであつた。その後片山、芦田内閣は、かかる思い切つた方策を考えることさへもしなかつたと思われる。しかるに第二回国会における引揚同胞対策決議によつて情勢は劃期的発展を見た今日である。よつて今日において第一次吉田内閣が実施せんと考えた方策を再現することは最も適切であるが、これについての所信を承りたい。

四、引揚同胞は依然住居に困り抜いているのである。第二回国会は二〇万戸の緊急建設を決議したが、この住居を、資力のない引揚同胞が自力で解決することは、勿論不可能なので何うしても政府の手で建築しなければならないが、現政府にその用意あるか何うか。

五、終戦後三ケ年を経た今日一家の支柱の帰途のみを待つて耐乏生活を続けて来た家族は、遂に遺家族となり又留守家族としての苦難を続けなければならない状態にある。従つて、これが援護と慰藉は一層徹底を期するべきであつて、この際未復員者給与法の改正をなすべきである。このための財政措置についての政府の所信を承りたい。

〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1

電話:03-3581-3111(大代表)

アクセス

利用案内

著作権

免責事項

プライバシーポリシー

サイトマップ

© 参議院

参議院の原文・経過

政府答弁書

今次の引揚は、史上前例を見ぬ一大民族移動であつて終戦後疲弊した国土に帰還し来つた全国民の一割にもなんなんとする多数引揚同胞の援護、更生を図り彼等をして正常なる国民生活に復帰融合せしめることは、日本再建途上において是非共解決せられねばならぬ問題であると存ずる。さればこそ政府においては、現下の国家財政の窮乏をおかして能う限り引揚援護更生の施策を講じている次第であつて決して引揚同胞問題を消極的に取扱うというようなことはない。特に先般の第二回引揚同胞対策審議会において決議された引揚援護更生強化方策要綱については、各省ともこの線に沿つて可能最大限の努力を払う旨閣議において諒承しているのであり又引揚同胞対策に関する第二回国会の決議は政府としても今後とも充分これを尊重して行く所存である。なお一般福祉救済の施策の面においては無差別平等の原則に従つて引揚者のみに特殊な取扱はなし得ないが、引揚者の更生再起については引揚者の特殊事情を考慮して努めて実情に即する施策を講じて行きたいと思う。引揚同胞問題に関する政府の所信は以上の如くである。

次に質問については

一、引揚同胞対策審議会の運用に必要な経費は既に準備しており審議会の活動に支障はないと存ずるが将来もし不足を生ずるようなことがある場合は善処する積りである。

二、所得税は、誰でも所得があれば課税されその所得の中から納税することになつている。

外地引揚者も、引揚後に収入があれば、その収入を得るために要した必要な経費を控除して所得税を納付することになる。

外地引揚者については、事情はまことに同情にたえないが、現在のところ、諸般の情勢により特別に軽減又は免除することはできないものと考えている。

三、引揚者に対する事業資金については従来復興金融金庫による中小企業金融の一環として取扱つてきたが引揚者の特殊事情に鑑みこの際復興金融金庫の特別融資の方法をひらくべく目下研究中である。

四、についても引揚同胞の更生対策の一環として何分の努力を払いつつあり。

五、未復員者給与法についてはその後の経済情勢その他諸般の事情の変化に応じて扶養手当、帰郷旅費、遺骨引取経費及び遺骨埋葬費を増額すると共に新たに療養費、障害一時金を支給することを研究中であつてこのための経費は復員遅延による本年度予算の余裕を以て支弁する方針で、目下細目について検討中であるが今後関係方面の諒解を得た上はでき得る限り速かに改正案を国会に提出致したい。

参議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

検討してまいりたい ×1

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

似た質問主意書

件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。

提出 1948年3月29日 北條 秀一 答弁 1948年4月6日
参議院 第2回 第44号
提出 1956年11月26日 田中 一 答弁 1956年12月4日
参議院 第25回 第1号検討してまいりたい ×1
提出 1948年10月21日 北條 秀一 答弁 1948年11月13日
参議院 第3回 第3号
提出 1949年4月19日 北條 秀一 答弁 1949年4月28日
参議院 第5回 第72号
提出 1948年4月26日 北條 秀一 答弁 1948年5月7日
参議院 第2回 第95号検討してまいりたい ×2
提出 1949年5月11日 横田甚太郎 答弁 1949年5月14日
衆議院 第5回 第19号
提出 1957年4月23日 千田 正 答弁 1957年5月31日
参議院 第26回 第10号

件名の語が重なる質問主意書

提出 1949年4月19日 北條 秀一 答弁 1949年5月2日
参議院 第5回 第71号お答えすることは困難 ×1

この論点で次の質問を書くなら

アシストで並べる