根拠追跡可能性
AIの判断根拠を証拠ID・出典・データ時点で追跡可能にする設計原則。
根拠追跡可能性(Evidence Traceability)とは、AIが出した判断・提案・レポートについて、「何の入力データに基づいて、どの時点で、どの出典から得た情報を使って」導かれたのかを、機械可読な形で遡れるようにする設計原則である。単に「AIがそれらしいことを言った」で終わらせず、人や他のエージェントが判断を検証・反証できることを重視する。
Kurageシリーズにおける実装
kurage-lps に収録された各プロダクトでは、この原則が具体的な機構として組み込まれている。
証拠IDの必須化(ksbrain)
日本株・米国株インテリジェンスAPIのksbrainは、判断が参照した入力を evidence_id として返すことを必須化している。存在しないIDは除外され、資料がなければ「証拠不足」と明示する。証拠は正規化・時刻付与・ハッシュ化されて保存されるため、後から監査可能である。
捏造しない・「足りない」と返す(kcbrain / kfxbrain)
暗号資産・FXの判断APIであるkcbrainとkfxbrainは、渡されたevidenceに基づくLLMの見解だけを返し、データが足りない場合は捏造せず「足りない」と正直に返す設計を明示している。これは「事実を作らない」という姿勢を出力構造に組み込んだ例である。
vendor化OSSの出典明記
oss-vendoringとして、コミット固定・許諾的ライセンスのみ・全レスポンスに出典を明記する方式を取る。ライセンス無しのOSSはvendorしないと明言されており、どのOSSのどの版の知能を使っているかが追跡できる。
取引ボットにおける検証と公開(kfreqai / kfxai)
- kfreqai(暗号資産)は、毎晩LLM研究員が立てた仮説を自動バックテストにかけ、負けた仮説も台帳に記録して二度と提案しない。677,729予測点の較正監査で過学習を数値特定し、失敗も実ログ付きで公開する。
- kfxai(FX)は、ML方向予測モデルを約1万取引のwalk-forward検証で棄却し、その証明スクリプトをリポジトリに含めて公開している。
レポート生成の「データなし」明示(kfinanalyst / ktajp)
「取得できたデータだけで書き、無い項目は『データなし』と明示」することで、ハルシネーションを構造で抑える。ktajpは複数AIの討論結果を根拠とセットで保存し、あとから追跡できる。
なぜ重要なのか
- 検証可能性: trust-boundaryの考え方と相性が良く、頭脳(AI判断)はお金に触れない代わりに、その判断が正しいかどうかを人が確認できる。
- 反証材料: vibe-tradingの「AIの提案を鵜呑みにしない」という作法を支える。仮説を数字で採否するループには、根拠の追跡が必須である。
- エージェント間取引: x402による従量課金APIは、AIエージェントが自動で呼ぶことを想定しており、機械可読な根拠(証拠ID・データ時点・出典)がなければ、他のエージェントが判断の妥当性を評価できない。
関連ページ
- evidence-traceability
- trust-boundary
- ai-judgment-backend
- vibe-trading
- oss-vendoring
- x402
- paper-trading
- ksbrain
- kcbrain
- kfxbrain
- kfreqai
- kfxai
- kurage-lps
「根拠追跡可能性」についてもっと知りたいですか?
Kurage.AI に質問する
Kurage.AI に質問する
