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我が国と中国経済との関係に関する質問主意書
衆議院 第180回 第190号
質問本文
去る四月十三日、中国国家統計局が今年の第一・四半期の国内総生産(GDP)を発表した。これによると、物価変動を差し引いた実質で、前年同期比プラス八・一%となっており五期連続で鈍化し、伸び率は約三年ぶりの低水準となっている。一方、中国の中央銀行にあたる中国人民銀行は、外国為替市場での対米ドルについて、人民元の一日の変動幅を人民銀行が取引の目安として示す基準値の上下〇・五%〜一・〇%に拡大すると発表した。対ドルの変動幅拡大は、五年ぶりとなる。経済のグローバル化がますます進み、世界第二位のGDPとなった中国の経済情勢動向は、我が国の経済政策を進める上で注視が必要であり、必要に応じて対策を講じていくことが極めて重要と考える。
従って、次の事項について質問する。
一 今回発表された第一・四半期のGDPについて、我が国政府はどのように分析をしているのか。景気の減速傾向が強まったと判断しているのか、野田内閣の見解如何。
二 中国経済において、バブルの状況が存在してそれがはじける状況にあると、我が国はみているのか、野田内閣の見解如何。
三 中国人民銀行が対ドルの変動幅拡大をすると決めたことについて、我が国はどのように評価しているのか、野田内閣の見解如何。
四 三に関連し、中国が市場介入を通じ人民元の相場を不当に低く抑えているという批判が、国際経済の中では根強いが、我が国政府は、どのような認識を持つのか、野田内閣の見解如何。
五 一〜四に関連し、我が国経済のデフレ状況を脱却するためにも、今後中国の経済の動きに対し、あるいは中国の経済政策に対し、どのように対応していくことが必要と考えるのか、野田内閣の見解如何。
右質問する。
政府答弁書
一について
中国の本年一‐三月期の実質国内総生産成長率は、前年同期比八・一パーセントとなり、昨年十‐十二月期の同八・九パーセントから伸びが低下した。この背景としては、欧州の政府債務危機の影響を受けて、輸出全体の約二割を占める欧州連合向け輸出が特に減速していること等が考えられる。中国の景気の現状については、本年四月の月例経済報告において、「景気は内需を中心に拡大しているが、拡大テンポがやや緩やかになっている。」と判断したところであるが、本年一‐三月期の実質国内総生産成長率を踏まえた中国の景気に対する判断については、他の経済指標の数値も含めて精査の上、本年五月の月例経済報告において示すこととなる。
二について
中国においては、全国的に住宅価格の上昇が続き、特に一部の大都市では名目域内総生産や名目可処分所得など他の経済指標のすう勢を上回る上昇を示した時期も見られたが、昨年一月の住宅価格抑制策の実施以来、住宅価格が緩やかに低下する都市が増加している。中国の住宅価格については、当面は調整局面が継続すると考えられるが、都市部における潜在的需要が底堅く存在するため、基本的にはこうした需要の動向を反映したものとなると考えられる。
三について
御指摘の中国人民銀行による決定については、人民元の柔軟性向上に向けた更なる措置であり、中国経済の健全な成長に資するものとして歓迎している。
四について
為替レートについては、中国も参加して昨年十一月にカンヌで開催された金融・世界経済に関する首脳会合(G20)において、根底にある経済のファンダメンタルズを反映するため、より市場で決定されるシステムにより迅速に移行し、為替レートの柔軟性を向上させるとともに、ファンダメンタルズからの継続的な乖離を避け、通貨の競争的な切下げを回避することについて、合意がなされたところである。我が国としては、中国がこうした合意に従って必要な措置を採っていくよう促してまいりたい。
五について
我が国としては、アジア・太平洋地域の増大する需要を取り込んでいくことは、我が国が経済成長を維持し増進していくためにも不可欠であると考えており、今後とも、同地域の主要国である中国との間で、対話や交流を通じて戦略的互恵関係を深化させてまいりたい。
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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。