OpenVPM 日本語版
OpenVPMを日本語化した動物病院向け電子カルテの導入キット(非公式・本体AGPLv3・5,500円)。
概要
OpenVPMは、動物病院向けのオープンソース電子カルテ(veterinary practice management / カルテ)システム。英語UIのみで提供されており、日本語環境でそのまま使うには翻訳と運用上の調整が必要となる。
「OpenVPM 日本語版」は、これを日本語化した本体と、自院のサーバーで動かすための導入手順書・設定ファイル一式をまとめた導入キット。kurage(VWork/articles)の日本語化シリーズの一本であり、kurage-app-store で「動物病院の電子カルテ OpenVPM 日本語版 導入キット」として 5,500円(税込) で販売されている。
商品としての情報
- 価格: 5,500円(税込)/月額の利用料はかからない
- ライセンス: キットは MIT。ただし本体(日本語版)のソースコードは GNU AGPLv3 で GitHub 上に公開されている
- 本家 OpenVPM とは提携していない 非公式の日本語版
- デモ/配布: GitHub リポジトリ(
katsushi2441/openvpm-jp) - 導入キットに含まれる範囲: サーバーの用意 → 本番の起動 → 紙カルテからの移行 → 毎日のバックアップ
日本語版が備える機能
カルテ、SOAP記録、ワクチン接種、処方、検査結果、予約表、会計、在庫、飼い主ポータル。
日本語環境への適合
- 日本語の列名(姓・名・動物名・動物種・性別・生年月日・接種日・来院日)
- 犬・猫・ウサギ、去勢オス・避妊メスといった日本語での書き方
- 和暦の日付、Excel の Shift_JIS の CSV に対応
- 取り込みは 試し実行で結果を確かめてから確定 する二段構え
- 円・消費税10%・東京時間という日本の地域設定、姓名の順の表示
この文書から得られる主な事実
- 動物病院の電子カルテという、業務OSSの中でも日本語化の空白が大きい領域を対象とする。
- 出荷時点では英語のみのUIであり、oss-japanese-localization の対象となる。
- 日本語化だけでなく、既存の紙カルテからの移行までを含めた本番構成での検証が行われている。紙カルテは表計算ソフトに打ち込んで CSV で取り込む。
- 移行時に問題になるのが和暦(元号表記)と Shift_JIS の扱い。日本の医療・事務現場に残るレガシー表記をデータ移行でどう吸収するかが主題となる。
- 一連の作業は self-hosting 前提で、自院・自前サーバー上に立てて運用する構成をとる。
- キットは MIT、本体は AGPLv3 という二層のライセンス構成をとる。利用条件の切り分けは open-data-license-compliance と同種の確認作業にあたる。
- 本家とは提携していない非公式版であるため、成果は上流への還元(oss-upstream-contribution)ではなく独立したフォークとして公開されている。
日本語化シリーズの中での位置づけ
Kurageの一連の記録(krayin-crm-japanese-kit、vikunja-japanese-kit、planka-japanese-kit、docspell-japanese-kit、docmost-japanese-kit など)は、いずれも「翻訳が完璧でも日本語検索に穴が残る」「ライセンスの線引きを確認する」といった共通の論点を持つ。OpenVPMの事例はそこにレガシーデータ移行(和暦・Shift_JIS)という追加の難所を持ち込んでいる点で特徴的である。
また、他のキットの多くが上流OSSの公式配布物を土台にするのに対し、これは非公式の日本語版を自ら維持し、本体とキットでライセンスを分ける構成をとる。
関連ページ
- kurage
- kurage-app-store
- oss-japanese-localization
- oss-upstream-contribution
- self-hosting
- oss
- open-data-license-compliance
- kurage-products
- kurage-articles-index
See also: kurage-sites
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